WordPressでの弱点として、プログラム型というところがあげられます。すべてのリクエストに対して、プログラムが実行するため、PHPやMySQLのボトルネックがサイト全体のパフォーマンスに影響します。それを解決する一つとして、WordPressのキャッシュの利用です。
プラグインとして利用できるものもあり、比較的簡単に利用できますので、ご紹介します。
1.ZEN CACHE(旧Quick Cache)
WordPress上でのキャッシュコントロールができます。Apache対応ZEN CACHE
(名前が変わったようです。ホームページを見ると、さらに、COMET CACHEという名称に変更になるようです。ZEN Deskとの関連がなくなったからのようです。)
少し前置きが長くなりましたが、WordPressで表示するファイルなどをキャッシュしてくれます。
利用場面としては、一時的なアクセスが多いサイトです。一般的には、4〜5倍くらいのアクセス数の許容できるようです。(配置するサーバーやミドルウェアにもよるため、ざっくりとした見込みです。)
WordPressが更新される際に、キャッシュが更新されるようにすることで、データの更新が行われます。ただ、うまく処理できない場合もあるため、手動でキャッシュを消すボタンがダッシュボード側で用意されています。
2.Nginx Cache Controller
Nginx専用のキャッシュコントローラーNginx Cache Controller
こちらは、Nginx専用です。というより、Nginxの場合、php-fpmなどを利用して、キャッシュする仕組みが前提として利用しているようです。こちらは、ZEN Cacheに比べると、設定項目も少なく、簡単に利用できます(それ以前に、Nginxでキャッシュを利用する仕組みを作るほうが面倒かもしれません)
Nginx自体がかなり軽量に作られており、PHPの最適化(HHVMなどを利用)すると、かなり快適なWordPress環境ができます。
3.その他
WordPressからは若干離れてしまいますが、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)という仕組みを利用することも最近では多くなっているようです。この場合は、サーバーの外側(ネットワーク側)で実行するので、WordPressなどのサーバー側に何かを設定する必要はないです。この辺りは、メリット・デメリットがありますので、各サイトの状況により変わってくることになります。