iPhoneはアクセスビリティに関連する機能が豊富で、
視覚サポート機能と合わせることでアプリは視覚障害者に有益なツールとなります。
今回は当社で開発した視覚障害者向け支援アプリを紹介します。
視覚障害者向けに歩行訓練アプリ(iPhone版)
視覚障害者を支援するNPO法人からのご依頼で視覚障害者向けに歩行訓練アプリを開発しました。
歩行訓練では健常者とペアで行うため、開発アプリは補助ツールとして利用されます。
GPSを利用しているため誤差は10m程度発生するため、実験的な要素の高いアプリです。
視覚障害者の方がアプリを扱うにあたり、iPhoneのアクセスビリティ機能を活用し、
画面を見なくてもフリックやタップで読み上げることができる「VoiceOver」機能と
バイブレーション機能で情報のフィードバックを受けます。
アプリの機能
アプリでは移動先の住所を登録しておけば下記のようなことができます。
・現地点から目的地までの直線距離を読み上げ
→ 目的地までの距離感をつかむために利用されます。
・現在地の住所を読み上げ
→ 現在地の確認ができます。タクシーを呼ぶ際に自分が今いる場所を伝える際に利用することもできます。
・目的地ポイント付近に来ると、そこまで到達したことを震動によって知らせ
→ 音声以外にも振動は視覚障害者に有効なUXです。
・端末を水平に持ち、目的地方面に向けると端末が振動し方向をお知らせ
・端末を垂直に向けた方角(東西南北)の音声読み上げ
→ ジャイロを活用し、端末の向き(水平・垂直・方向)によって取得できる情報を変えています。
健常者向けアプリとは異なり、実際に使用してもらわなければ開発サイドがわからない点も多くあるため
テストと修正を繰り返し、アプリのクオリティを高めます。
視覚障害者向けアプリの開発をご検討の方はお気軽にご連絡ください。