前回は、大先輩のところへお邪魔したらリビングに鎮座している大型テレビがまさかの4Kフルセグ機能付き巨大Androidタブレット(本当はSONYのBRAVIA「KJ-55X9300C」という型式です)だった。そして、不調になっていた地デジをナントカした、というところまででした。
大先輩は、地デジが視聴できるようになったことで満足されたようですが、好奇心に火が着いてしまった身としてはここで終わることなどとてもできません。巨大Androidが出てきたことで訪問した目的が変質してしまいました。
そうは言っても、久しぶりにお会いした大先輩と奥様を前にして、出していただいてお茶やお菓子にも手をつけず、同行者もいる中でずぅーと巨大Androidに没入して独りでニヤニヤしているわけにはいきません。訪問という限られた時間の中で、短時間でいかに効率的に巨大Androidを探求するかに頭をフル回転。とにかく時間がないので、知りたい情報が記載されていないペラペラ取扱説明書は早々に放り投げ、SONYのサイトに飛びました。
こちらがのBRAVIA「テレビの新提案 AndroidTV機能 x 高画質4K」とタイトルされた「ブラビアの特長」です(6月7日現在)。
パッと見て3つの訴求ポイントは順番に、AndroidTVで、綺麗な絵で、臨場感のある音だそうです。いまどき高価格の新モデルで綺麗でない画面とか音がショボイはずはないのだから、ヘッドコピーの「テレビの新提案」はAndroidTV機能を搭載したことによるネットと放送のシームレスな統合と読み取れます。では、その「AndroidTV機能搭載ブラビアの機能・特長を詳しく見る」を見てみましょう。
ありました、これが探していた情報です。こんなに深いところにおいておくとは、モッタイナイ!
ナニナニ、1番プッシュはAndroidアプリが使える。Androidデバイスなのだからアプリがインストールできて当り前、時間がないからパス。
2番プッシュは音声検索。Androidスマートフォンだと「OK Google」とやるヤツがリモコンの音声検索ボタンを押すと使えるそうな、これはとても便利かも。以前からテレビリモコンで画面に出るソフトキーボードは使う気になりませんでしたが、音声入力ができるとなると一気に楽になって使える気がします。でもさんざんAndroidでやっているから今回はパス。
3番プッシュは、テレビ放送とyoutubeなどネットコンテンツの間のシームレスな行き来だそうな。SONYのフルセグ内蔵Android=Xperiaだと思えばサイズ違いが違いだけだろうと、今回はこれもパス。
最後の4番プッシュはGoogle Cast対応機能。テレビにChromecast内蔵とは、テレビの使い方が広がる新提案にピッタリじゃないですか。
本コーナーでは、先日Chromecastは取り上げたばかりとジャストタイミングなので、Chromecastのことはこちらとこちらを見ていただくとして、スマートフォン利用者にとって1番から3番プッシュまでは画面が大きいこと以外は目新しくないことなので、本来はこれが1番プッシュなのに、これが一番最後ですか。
SONYさんは「対応アプリで動画をキャスト スマートフォンの動画を大画面のブラビアで見られる」とスマートフォンからの動画キャストの一本押し。これがテレビだからという理由で動画のことしかプッシュしないように自主規制しているのかも。本当は写真だってゲームだって、Androidだったら(ほぼ)ありとあらゆる画面がテレビの巨大画面にキャストできる、と訴求したほうがよりテレビの枠を超えた新提案になって良いような、日本のAndroidデバイスの雄「Xperia」ブランドを持っているのだから、BRAVIA with Xperia by SONYなんて合わせてプッシュすれば良いのに、と勝手なことを想像してしまいました、スイマセン。
世の中はすでに半分くらいの人がスマートフォンを持っているこの時代に、このBRAVIAはかなり高めの価格設定です。もしかしてこれは、マーケッティング的に想定購買層は団塊の世代と呼ばれる60歳代半ばから上と設定して、その世代のスマートフォン普及率はまだ低めと読んで、スマートフォン関連機能はあえて控えめなプッシュにとどめている・・・重ね重ね勝手想像でスイマセン。
有線LANだけでなくテレビなのに無線LAN(WiFi)までも備えて、むしろWiFi(802.11ac/n/a/g/b対応)の方が高速だったりすることもわかり、やっとBRAVIAという名の4Kフルセグ機能付き巨大Androidタブレットへの好奇心が満たされました。
ここからが、SONYの良いテレビを買ったつもりが今ひとつ納得できないとお嘆きの大先輩に対する、調査結果のプレゼンテーション本番です。
さあ始めましょうと言うところですが、長くなりました。
プレゼンテーション本番は次回に … to be continued
2016年6月7日