一見するとSONYの大型テレビ、その正体は4Kフルセグ受信機&Chromecast内蔵Android4Kタブレットの第3回目、前々回はこの驚くべきテレビBRAVIA「KJ-55X9300C」との出会いを、前回はSONYさんがBRAVIAサイトに仕掛けた迷路の解読と来て、今回はiPhone使いの大先輩へのBRAVIA活用プレゼンテーション、最終回です。
目次
序
大先輩のログハウスには、今回のBRAVIAの左右にCDプレイヤーやDVD/BDレコーダー、ネットカラオケ装置、小型モニタWindowsデスクトップパソコンなどが並び、端にWiFiルーターと光ファイバー終端装置と、まるで雑誌に出てくるモデルハウスのような環境です。
この贅沢な環境でのお悩みは、レンタルビデオ屋でDVD/BDを借りてきてテレビで観ていたときは良かったけれど、Hulu(最近はNetflixも)を始めてからはパソコンかiPhone/iPadの小さな画面でしかみられず、どうも上手くない気がする、と。
お任せください、プレゼンテーション開始です!
HuluやNetflixはテレビ内蔵のAndroidで観ましょう
ご夫婦はiPhoneをお使いになる前にはGalaxy S3をお使いでしたのでAndroid経験があってラッキーでした。Galaxy S3の「Android」と電源が入る際にデカデカと出てくる「Android」が同じことだとは思わなかったそうで、わかれば簡単。iPhoneでもgmailご利用と、普段からGoogleアカウントをお使いなのでGoogle Playからアプリをインストールすることも簡単でした。今までのiPadの9.7インチから一気に55インチの大きな画面でHuluやNetflixが観られるようになってご満悦。
iPhoneがテレビのリモコンに、出先からでも録画予約できます
iPhoneにアプリ「Video & TV SideView」をインストール。テレビに向かってアプリ内からiPhoneをリモコンとして機器登録。アプリ内からテレビの電源をON/OFFできて、番組表をタップするとインターネット上から録画予約ができるようになって、泊まりがけ出先からでも見逃しがなくなると喜んでいただきました。
ちなみに、Androidでも「Video & TV SideView」をインストールすれば同じです。
iPhoneにアプリ「Google Cast」をインストールしてテレビのChromecast機能に接続確認
すでにテレビ初期設定の段階でネットワーク接続設定ができていたので、iPhoneのアプリ「Google Cast」を起動したところ、利用に先立って設定するまでもなくChromecast機能がスタンバイ状態になっていました。
iPhoneで撮った写真や動画はiCloud写真利用を止めて、Googleフォトの利用へ
iPhoneとiPadをお使いでしたので、もしやと思ったら案の定、iCloudドライブが写真と動画で一杯になっていました。まずWindowsパソコンとiPhone/iPadにアプリ「Googleフォト」をインストールしようとしたらすでに入っていました。「高画質」指定で常時自動アップロードする設定となっていたので、パケット利用節約のためWiFi接続時にだけ自動アップロードするように設定変更しました。蛇足ですが、Androidのアプリ「Googleフォト」でも基本同じです。
iPhoneでは、Apple純正アプリ「写真」からChromecast機能を利用することはできませんが、Googleフォトからはすべての写真と動画がChromecast機能を利用してテレビ画面にキャストできます。今までお孫さんの写真や動画はiPadの9.7インチサイズでご覧になっていたのが、一気に55インチという巨大画面で観ることができるようになって、今回一番のヒットになりました。
iPhone/iPadでもAndroidでも、Googleフォトには、写真や動画のクラウド保管機能だけでなく、アップロードした写真や動画を元に、Googleフォトサーバ側でクリエイティブと呼ぶコラージュやムービー、アニメーションを勝手に作ってくれるユーザにとって楽しくありがたい機能が備わっています。アップロードの画質は「元のサイズ」ではなく「高画質」にしておくことによって容量無制限に保管してくれるので「高画質」がお奨めです。
なお、動作確認後にGoogleフォト上に残しておきたい写真と動画がすべて入っていることを確認していただいて、その後iPhoneの[設定]-[iCloud]-[写真]をすべてOFFに設定変更。iCloud上から写真と動画を一掃したところ、iCloud無料利用上限の5GB以内におさまったので、iCloud有料オプションを解除することができました。
iPadでair video HDをお使いでしたので・・・
大先輩は映画が好きというだけあってiPadでair video HDをお使いでした。せっかくですから、air video HDの画面がそのままChromecast機能でテレビにキャストできるように「Early Access」有料オプション(360円)を購入していただき、テレビの55インチ画面をair video HDの視聴環境とすることができるようになりました。
オマケ、iPhone/iPadアプリ「nPlayer」
air video HDまでお使いでしたので、iOSで最高の動画プレイヤーとも言われるiPhone/iPadアプリ「nPlayer」をご紹介。本日現在1,080円と結構良いお値段ですが、Chromecast機能対応なので動画をテレビにキャストできますし、公式にDTS(DTS HD)、DTS Headphone:X, Dolby(AC-3、E-AC3)に対応と、お値段なりの価値(詳細省略)はある動画プレイヤーだと思います。
結
ここまで、サササッとビデオの速回しのようにプレゼンテーションしてミッション・コンプリート。大先輩いわく、良いテレビだと思って買ったけれど、今回はハズしたなぁと後悔しつつあった、でもやっぱり凄いテレビだったんだ、良かった!と満足なご様子。
以上、AndroidTVをお持ちの方は参考にしていただけると思います。そして、AndroidTVをお持ちでない方もリビングのテレビにChromecastを挿すことでほぼ同じことができます。
現に、2011年の地デジ移行時に購入したテレビはAndroidTVではないし、4K対応画面でもハイレゾ音源対応でもありませんが、第2世代Chromcastを挿してGoogleフォト使って、air video HD使って、nPlayer使って同じことをしています。
iPhone/iPad/Androidユーザは、税込4,980円出して第2世代Chromcastを入手さえすれば本稿と同じことができます。興味が湧いたらお試しあれ。
最後にちょっとした心配事
iPhoneでもAndroidでもセキュリティ・アップデートが当り前の昨今です。スマートフォンだったら2年メドの買い替え周期があったりしますが、テレビを2年毎に買い換える人は世の中まずいないでしょう。5年やそこらは当然として10年以上使い続けるかもしれません。
テレビがAndroidTVとなってスマートフォンと同様にインターネットに接続するデバイスになった現在、テレビとしての製品寿命期間中ちゃんとAndroid OSのセキュリティ・アップデートを提供してくれるのでしょうか、ちょっと不安です。
これにてAndroidTVネタ、完結