昨日ネタですが、以下時制はすべて昨日基準でお読みください。
今朝TBSラジオを聴いていたら、ICTとは縁の薄い番組でしたが、iPhoneを1970年1月1日に設定すると使用不能になってしまい、Appleに持ち込んで修理依頼しないかぎり使えるようにならないらしい、と驚きネタとして取り上げられていました。普通にiPhoneやiPadを使っていて1970年1月1日に時計を設定することはありえませんから、大騒ぎするほど深刻な問題ではないと思いますが、iPhoneを1970年1月1日に設定して再起動すると以後iPhoneの動作が良くなる、という悪フザケの限度を超えた悪いデマも出回っているようです。
先週、Yahoo!ニュースにも載ったことで一般ユーザに知れ渡ったネタが、ネット界の外に出て一般向けニュースとして広まったケースだと思います。ネット界だけでのニュース・ネタで済んでいれば取り上げようとは思わなかったのですが、ここまで広まり悪いデマまで登場しているとなると一言申し上げたく、取り上げることにしました。
iPhoneアプリ・サービスを企画開発する仕事に携わっている者として、Apple Storeに持ち込まない限り修理不能、という深刻事態を聞いた第一印象は本当か?でした。もう少し正直に書くと、そんな深刻なことではないだろう、くらいでしょうか。そこで、まずはネットの中を覗いてみたところ、やはりというか当然のようにApple Storeに持ち込むまでもなく対策方法らしきものが見つかりました。誰にでもできる内容ではないかもしれませんが、普通の方でも対策できそうなので、人様のサイトからの引用ベースで紹介させていただきます。
こちらの日付を1970年1月1日に設定して”文鎮化”したiPhoneの復旧方法は「小龍茶館」という中国在住の日本人の方が運営しているサイトです。
上記、小龍茶館サイトの対応策、まずは「その1. バッテリーを外して10秒放置してまた装着する」。これは本体を開けないと不可能なので普通の方にできる技ではないでしょう。次の「その1の応用編:バッテリーがなくなるまで待って再充電」は現実的に誰でもできる対応策なので、待ち時間が長いのは玉にキズですが、普通の方はこれで対応するのが良いように思えます。
そして最後の「その2. DFUモードにして復元」が腕に覚えのある方には本命のように思えますが、好奇心半分やってみたいところであります。
なお、情報元サイトにもあるようにこの方法で結果を保証することはできませんので、実行は自己責任がお約束、よろしくお願いします。
— 本日(2/16)、追加 —
影響が大きいとAppleが判断したためか、この件をサポートページにて取り上げて、iPhone、iPad、iPodの日付を1970年5月以前に手動でセットすると再起動後に使えなくなる不具合を次回ソフトウェア・アップデートで対策します、という趣旨の発表が出ました。
2016年2月16日