前回、掲載後のこと、好奇心半分で本当にやってみてトラブった、顛末記です。
☆用意したもの
1. 被験台としてiPhone6 Plus(iOS8.4.1)を用意。念のためにsimは抜いておく
2. 被験台の親機(通称母艦)にMAC、そこにiTunesをインストールして利用環境を用意
3. 被験台iPhoneと親機パソコンの間を接続するlightningケーブル
☆やってみたこと
1.まずは設定を開き、「一般」-「日付と時刻」とたどる。
2.自動設定をOFFに外して日付をタップすると、やっと日付変更のためのドラムロール出現。
3.「今日」部分を下方向に延々とフリップして止まるまで続けて1970年1月1日にたどり着く。
4.ここで画面左上の「<一般」をタップして設定して再起動、はい文鎮のできあがり。
5.文鎮iPhoneをDFUモードにしてiTunesで「iPhoneを復元」で文鎮からの脱出を図る。
MAC上でiTunesを起動してiPhoneとMACをlightningケーブルで接続。ホームボタンとスリープボタンを同時長押し。画面のリンゴマークが消えるまで約10秒程度、一呼吸置いてからスリープボタンだけを離しホームボタンは押し続けるとiPhone画面は真っ暗な状態で、iTunesに「リカバリーモードのiPhoneを見つけました」が出てくる、これがDFUモード。
なお、このときにiPhoneにUSB接続の絵が出ていたらリカバリーモードという違うモードです。
6.リカバリーモードで「iPhoneを復元」を選び「復元とアップデート」を選ぶと復元が始まる。
↓ 復元が始まる
7.あとはiTunesとiPhoneにお任せでiOS9.2.1環境iPhone6 Plusになるハズ・・・
ここまで順調だったが、上記画面で何度やっても止まってしまう。
ホームボタンとスリープボタンを同時に30秒押す、完全リセットをやっても先へ進まない。あぁこれは本物の文鎮を作ってしまった!・・・なんてこった。
8.分解して電池を外すか放置して電池放電を待つか?
これで壊れることはありえないので慌てはしないが、ちょっとだけ焦る気持ちを抑えて、対策を考えてみる。選択肢は、1)分解して電池を外して強制放電。2)電池放電を気長に待つ。
1)の場合には、分解キットを机から出して、画面を吸盤で引っ張って液晶を外す。電池コネクタを本体基盤から外すことで強制放電という手順。やればできるけれども手間がかかるので、ここは迷わず2)案を採用、ただ待つことに。
9.放電を確認して充電する。
iPhone内部のバックアップ電池まで放電してないとダメだろうとあたりをつけて、スリープボタンを長押してもなにも画面に出なくなるまで放置。その後安全を見て半日以上放置しておいてからlightningケーブルで電源と接続しておいたところ、気がついたらiPhone画面に「Hello」と初期画面が出て文鎮から脱出成功。
結論、iPhoneを1970年1月1日に設定することで文鎮化してしまった場合、DFUモードからの初期化復元では脱出できなかった。しかし、内部電池の放電を待てば問題なく文鎮から脱出できることが確認できた。
以上、たいした手間ではないけれど時間だけはかかった、というおバカ実験でした。