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2018年9月14日

新型iPhone(2018)全端末にFaceIDを搭載。さらにその先は新しい指紋認証に?

新型iPhone(2018)では全ての端末に顔認証(FaceID)を搭載

前回まではiPhoneXのみに顔認証(FaceID)が搭載されていましたが、今回の新型iPhoneの3モデルiPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR全ての端末に顔認証が搭載されることが発表されました。
今後はスマホでの決済利用の流れもあることから端末のセキュリティにFaceIDを強くアピールしていく形になりそうです。
個人的にはFaceIDよりも指紋認証のTouchIDのほうが、敢えて顔を向けないで好きだったのですが、AppleはFaceIDを選択したようです。
この背景には何があるのでしょうか。以前の指紋認証では粘土やシリコン、ガラスなどで作られた偽の指紋で認証を突破できてしまう例が報告されていました。このため、現時点のAppleの技術では指紋認証ではセキュリティレベルが低いと考えている可能性が推測されます。

Appleの顔認証システムFaceIDの技術とは?

一部のAndroid端末でも顔認証はありますが、セキュリティレベルが低いものもあり、写真でも突破できてしまいます。Appleの顔認証の技術力はAndroidよりも何段階も上回っているため、写真では突破できません。

FaceIDではTrueDepthカメラという複数のセンサーモジュール群とバイオニックチップによって構成された3Dセンシング技術が使われています。TrueDepthカメラは赤外線カメラ、投光イルミネーター、ドットプロジェクタの3点で構成されており、機械学習アルゴリズム、セキュアなストレージとデータ処理などの様々な技術により認証システムが組み合わされています。ドットプロジェクタで目に見えない赤外線ドットを顔面に投影して、赤外線カメラで、このドットを使って顔を3Dマップから顔の特徴を抽出しているのです。2次元ではなく3次元のため、FaceIDでは写真を使っての偽装では認証を突破できないのです。そのため、Androidの2Dカメラのみの従来型の顔認証よりも安全性が高いのです。

TrueDepthカメラに加え、機械学習アルゴリズムによって、システムがユーザーの認識速度を向上させていきます。これによって表情や髪型などの変化にも対応可能になっていき、メガネをかけていても、お酒の飲みすぎで顔がむくんでいても、化粧をしていてもしていなくても、歯磨き中でも、暗い場所でも、認証が可能になっていきます。Appleによると他人がFaceIDの顔認証を解除できる確率は100万分の1で、指紋認証のTouchIDの5万分の1を遥かに上回っています。ただ、このTrueDepthカメラは非常に高価なため、その分iPhoneの端末価格は高価なものになっています。Androidでは、価格を抑えるために、このような高機能なカメラやセンサー技術を搭載しておりません。これまでは価格差に開きがあったため、新型iPhone2018では価格が以前の世代の端末よりも抑えられています。
今回の発表では目新しい技術の発表はなく、カラーバリエーションが増えて、価格がリーズナブルになったぐらいの印象ですが、Appleの次の技術はどういったものが準備されているのでしょうか。

次世代の認証はまた指紋認証に戻る?

Appleが2018年1月に新しい指紋認証技術を申請したとのニュースがあり、また指紋認証が復活する可能性が一部で囁かれています。この特許では、ディスプレイの中に複数のカメラを埋め込み指紋を3次元画像として認識して認証を行うものです。ロックを解除するにはディスプレイを指に乗せるだけで解除できます。FaceIDでは画面を注視しないといけませんが、こちらのほうは楽にロックが解除できそうです。しかし現段階では内部に複数のカメラを搭載させることはコストが相当上がってしまうため、今の時点ではFaceIDを採用しているのかもしれません。さらに少し前の2015年に、Appleはパルス放射線を利用して静脈を読み取る生体認証の特許を取得しています。これも組み合わさればよりセキュアな認証になることが期待できます。
個人的には顔を向けるのが面倒なので、早く新指紋認証を実現して欲しいところです。

iPhoneの顔認証機能をアプリにも実装したい方は弊社までお問い合わせください。

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