今さら、こういうネタで恐縮です。
本稿ご覧の方の中には、ログ分析について興味をお持ちの方も多いかと思います。本稿では、かなり基礎的なところをご説明していきたいと思っております。
大きく2つの分析方法
ログ分析型
サーバーに保存されるログを分析して、レポート化するものです。最近は、めっきり減ってしまいましたが、有名なところではUrchinなどがありました。そろそろ死語になってますが、レンタルサーバーに備え付けのログ分析なんかは、このタイプに属します。
メリット
最近使われることがないので、メリットを探すのは難しいのかもしれませんが、大きいメリットは後から分析できるということです。この後ご紹介するスクリプト型だと、HTMLなどにソースを貼り付けていないタイミングではログが取得できないです。メリットといえるのかは、微妙ですが、特にホームページのログに問わず、どんなもので分析できるのはログ分析型の特徴かもしれません。
もう一つメリットとして、スクリプト型はHTMLなどのテキストに貼り付けるため、テキストでないファイル画像やPDFにのカウントは取得できません。しかし、ログ分析型だとサーバーで処理できるものすべてカウントできるのは大きなところでしょうか
デメリット
メリットがあれば、デメリットもあるもので、このデメリットのおかげで、ログ分析型の人気が落ちたのかと思われます。というのも、サーバー依存が大きかと思われます。ホームページですと、ウェブサーバーが必要になるのでそのウェブサーバーごとにログの設定が必要になってきます。設定できるのはサーバー管理者になるため、誰でも簡単にというわけには行きません。
また、最近のウェブ環境でクッキーなどの環境変数を利用することも増えています。ウェブサーバーで有名なApacheではデフォルトではクッキーの取得を行わないため、別途設定が必要なところも、デメリットの一つでしょう。
サーバー環境という意味では、ログの容量も見逃せないところです。サーバー管理の経験があるとわかるのですが、意外とログは容量を喰います。これの管理が面倒になってきて、ログ分析型から辞めるケースも増えているのではないでしょうか。
スクリプト型
今は、圧倒的にこのスクリプト型の時代と言っても過言ではないかと思います。代表的なところでは、Googleアナリティクスです。HTMLに貼り付けるだけで、ログ分析の準備が終わります。後は、サーバー側で処理されるのを待つだけという非常に簡単にできあがります。
メリット
上述したとおり、非常に簡単というところに尽きます。これはスクリプト型だからというわけではありませんが、いわゆるSaaSとかクラウドなどの流行りで外部にサーバーがある関係上、バージョンアップが頻繁に行われることが多く、最新の環境が常に提供されるというのも見逃せないところです。ログ分析とは単にページの表示回数だけでなく、ソーシャルとの関連性・購入への誘導・A/Bテストの実施など、以前はなかなか行き着かなかった(できることはわかっていても、ログの量の多さや処理できる限界など)ところまで、様々な分析を提供できるものが増えています。
デメリット
非常にメリットが多いのですが、デメリットもあります。スクリプト型の問題というよりかは、SaaSやクラウドの共通の問題点で、サービスの継続性です。やはり他者に依頼してサービスを享受するわけですから、永遠にサービスが提供されることがないということは理解をしながら、サービスを受ける必要があります。(タダより怖いものはないとも言います)
もう一つは、ログ分析型でも記載しましたが、スクリプトを書いていないところは分析できないということです。よく書き忘れがあったり、記述にブレがあったりすることもあります。こういう場合には、Googleはタブマネージャというものを提供して、そういう差異をなくすものを提供しています。これはまた別の機会にご説明できればと思います。
まとめ
ざっとログ分析について、ご紹介しました。弊社では、上記以外でもいろいろと取り扱いできますし、Googleアナリティクスに関しては、無償で組み込みができます。