ようやくアイコン調整の結果が目に見える形で現れたので今回はその分析をまとめてみます。

今回、当社でリリースしている「Voice Recorder HD」という録音アプリでアイコンのA/Bテストを実施、海外を中心に45万ダウンロードされている無料Androidアプリです。

何をどう変更したのか。

元々マイクを用いたデザインで、新たにフラットデザインや簡略化したデザインなど様々なパターンでテストした結果、マイクをリアルにしたアイコンが一番反応が良く、ダウンロード数はアイコン切替前の1,000から切替後は2,000と2倍になりました。今のトレンドに合わせたシンプルなアイコンの方がダウンロードされると思い込んでいたこともあり意外な結果でした。

この結果を分析してみると

１）リアルアイコンは目に留まりやすい

• 競合アプリがほぼフラットデザインのためリアルなアイコンは目に留まりやすい。
• 競合アプリは、「マイク」または「録音ボタン」のピクトグラムで似たり寄ったり。

２）黒いデザインは少ない

• 競合アプリに白ベースや淡い色使いのアプリが多い中、黒ベースが少なく単純に目立つ。

３）わかりやすさ

• リアルなアイコンは機能をイメージしやすい
• 海外ユーザーが多い場合は国や文化に関係ないわかりやすさも重要かもしれない。

調整の初期段階ではフラットデザインでテストしたが、いずれも悪い結果だったので他のアプリと差別化ができておらず埋もれていたのかなという印象です。

従来、アプリの特性からアイコンを作成していたが、「競合との差別化」という視点も加えるとより効果的なアイコンになりそうです。

 

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