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2016年1月21日

Nexus5 名機論

新年バタバタしております。気がつけば3週間もなにも書かずに来ていました。ご覧いただいている皆さまには大変失望されたことと思いますが、懲りずにお付き合いいただければ幸いです。

さて、新年一発目は、一ヶ月ほど前Nexus5のバッテリーと裏蓋を新調&交換して復活したお話しをしました。その際「発売から2年も経っているにも相変わらずAndroid OS5.1.1での動きは軽快、感覚的にはiOS9.1のiPhone5sと良い勝負。セキュリティ的にも一番安心できるし、今でも名機に太鼓判!」と書きましたが、今回はその続編です。

普段はiPhone6s Plusを中心に、AndroidはXperia Z Ultraを使っています。実は平行してiPhone6も使っていたりします。なぜにiPhone6 PlusとiPhone6を併用するのか?という疑問は今回置いておくこととして、Nexus5が復活してからのAndroidライフの変化の件でいきます。
ちなみに当社はSONY社ともGoogle社とも無関係であり、個人的に両社には尊敬を抱いてこそあれ、特定の想いはありませんので念のため。

下記の写真左側がXperia Z Ultra(仕様)は2014年1月デビュー、6.4インチ液晶で214g。右側がNexus5(仕様)2013年11月デビュー、5インチ液晶画面で130g。写真で見ると一目瞭然、サイズがかなり違います。
Android-Pair-Home-Screen
詳しい仕様はリンクをたどってご覧いただくとして、両モデルはほぼ同時代にデビューしたSONYの最上位機種とGoogleの最上位機種同士なので、CPUも同じ銘柄のクアッドコアを約2.2GHzで駆動、メインメモリも2GB同士と同じ。画面サイズは違っても解像度は共に1920×1080(フルHD)と同じ、つまりOSやアプリを動かす力はほぼ同じ馬力を持ったAndroidです。

現在、手元にあるXperia Z UltraのAndroid OSバージョンは5.1.1で、Nexus5はしばらく5.1.1で使ってその後アップデートして6.0.1ですが、一ヶ月前に復活したNexus5はAndroid OS5.1.1同士だったこともあって、上記写真でもおわかりいただけるようにXperia X Ultraと同じアプリ構成にして使っていました。
ここからは、なにかの勘違いがないとは限らないので、ある環境での例としてご理解ください。
さて、環境を揃えて触ってみてアレッ!。ずいぶんとNexus5の動きが良い。両者の動作速度、正確に言うと反応速度が明らかに違う。具体的に言えばアプリを使っていて別のアプリに切り替えるときに、切り替えた先のアプリが起動して使えるようになるまでの時間に歴然たる差があるのです。例えてみると、Nexus5はiPhone5s(iOS9.2)と遜色ないと感じるのに対して、Xperia Z Ultraは完全に一呼吸もしくはそれ以上は待たされることに気がついたのです。
今ではNexus5はAndroid OSを6.0.1にアップデートしてしまったので、同一環境で比較することができなくなっていますが、今でも基本ほぼ同じ感じ。これってどういうこと???

そういえば、下記写真は2010年物のGalaxy S(左側)とNexus S(右側)ですが、同じような感じだったことを思い出しました。
galaxys-nexuss
ちなみにNexus Sは同じくSamsungが製造するGalaxy Sの兄弟モデルで、ハードウェアはほぼ同じながら触ってみると明らかにNexus Sの方がサクサク動いたものでした。
こうなってくると考えられることは、Googleが自社純正デバイス向けにリリースしたAndroid OSと、各メーカやキャリアが自社ハードウェア向けに手を入れたAndroid OSとではパフォーマンスに差があるのが普通という推論が導かれます。なんの裏付けもない推論に過ぎませんが、これは案外と良い読み筋のような気がします。
どんなに各メーカ/キャリアのエンジニアが優秀であって、Googleオリジナルのソースコードを入手できても、Google純正以外のハードウェア向けに移植をする分だけパフォーマンスのオーバヘッドが大きくなるのは必至で、Googleが自社モデル向けにカリカリにチューニングしたOSとパフォーマンスで比べるのはそもそも無理がある、と思うわけです。
加えて、キャリアモデルはキャリア提供アプリがいくつもメモリ常駐するのですからパフォーマンスが低下することはあっても純正を凌駕することはありえないという理屈です。

Nexusユーザとして初代Nexus OneからNexus S、Galaxy Nexus、Nexus5、Nexus 6Pとたどってきて、同時代の各メーカ/キャリアモデルがNexusよりもサクサク動いたことはなかった。NexusシリーズはAndroid界の純血サラブレッドと考えると納得できます。
個人的にはNexus5にお財布携帯機能はあってもなくても良いから、防水機能が付いてくれたら文句なしだったのに。でも、そうなったら純正Nexusシリーズ以外のAndroidスマートフォン存在価値が希薄になってしまうから、市場という視点から見た場合にはこれくらいの差があってちょうど良いのかもしれません。
ただし思わぬ弱点が一つ。常に最新版OSが最速で手に入るメリットの裏返しとして、最新OSが出た直後は新OS未対応アプリが動かないことがあります。手元ではTV SideViewとかDlifeといったアプリが起動できません。こういう場合にユーザとしてできる対策は、最新版OSアップデートをしばらく我慢するということで対応するしかないのが玉にキズです。
アプリ開発関係の皆さま、Android OS6.0が登場して3ヶ月経過、いまだリファレンスモデルであるNexusシリーズで動かないのは・・・色々と事情があるのでしょうね。

さて、こうして両者の端末情報画面を並べてみて、初めて気がついたことがあります。
android-pair-infomation-screen
右側Nexus5の下から4項目目に「Androidセキュリティパッチレベル」という項目がいつの間にか追加されて「2016年1月1日」となっています。以前、少なくともAndroid OS5.1.1のときにはこの項目はなかったので、OS6.0で追加になったのかOS6.0.1で追加になったのかわかりませんが、史上空前の脆弱性対象台数で騒ぎになったStagefright問題の際に、Googleは毎月Nexusデバイスにセキュリティ・アップデートを出すことにしたというお話しの成果に違いありません。
ICT事情に疎い普通の利用者が利用するAndroid端末にも、こういうセキュリティ関連の項目が表示されるようになることを切望してやみません。

以上、一個人からの視点ではありますが、Nexus5は今でもお財布携帯と防水機能が必須の人以外に、今でもお勧めできるモデルだと思います。

ps.本稿にあるようにかなりお気に入りAndroidのNexus5ですが、それでもXperia Z Ultraはやめられない・・・次回ネタにて

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