前回は、復活したNexus5の使い勝手が良くて、普段使いのAndroidの座をXperia Z Ultraから奪いそうというお話しでした。しかし、まだXperia Z Ultraはやめられない、のです。
Xperia Z Ultraの詳しいことはSONYさんの製品情報サイトをご覧いただくとして、2013年デビュー当時のハイエンド端末です。これ以上大きくなるとタブレットになってしまう、電話もできるいわゆるファブレットで、売りはこのサイズ。薄く長めのパスポートサイズが上着胸ポケットにピッタリ、でした。海外版が先に登場して、国内版はメインメモリが倍の32GBに、お財布携帯とワンセグ/フルセグが付いて、docomoから出るかと思ったらauから登場。3G/LTEを省いたWiFiモデルも出ています。
メーカの言い分はここまでにして、どんな用途に使っているのかというと、Webサイトと動画閲覧、PDF本の読書、そして真打ちはカーナビの4つ。この目的に発売当時ファブレット最大の6.4インチ画面は強烈に効きます。
Webや動画閲覧は説明するまでもないしょう。PDF本の読書とは、ハードカバー本を買ったらスキャナでPDF化してスマートフォンに入れてリーダーアプリで読むことを言っています。厚さ3cmくらいの本でもファイルにすれば30〜40MB程度、10冊持っても重さは0g。片手で電車のつり革に捉まってもう一方の片手で持ったXperia Z Ultraで読めてしまう。それだけでなく防水なので風呂でhuluや読書、個人的にはこれが良いんです。Nexus5やiPhoneは風呂で使うにはケースに入れればできないわけではないのですが、使い勝手が大幅に低下しちゃうんですよね。
実は閲覧・読書端末として最初はiPadでした。そこからiPad miniに流れてXperia Z Ultraにたどり着いて今に至るというわけです。片手持ちで使うにはiPad miniはやはり大きい。Xperia Z Ultraのパスポートサイズが絶妙に良いのです、と3年前のモデルを持ち上げても意味はないですよね。そろそろXperia Z Ultraの後継モデルが出て欲しいとXperia Z5シリーズ発表に期待したのですが、出てこなかったのでしばらくこのままXperia Z Ultra使いが続きそうな予感がしています。
本の装丁関係者には申し訳ないのですが、本は買ってすぐにバラしてスキャナに掛けて紙を処分してしまいます。PDF化しても紙の質感を除けば表紙などのデザインは楽しめますし、本を買うのは本棚に置いて飾るためではなく著者の文章を読むためなのでお許し頂きたい。
Amazon本をはじめとして電子書籍も利用していますが、現状の電子書籍には問題を感じています。電子書籍にならない本も多いですし、なっても紙印刷本と大して変わらない値段だったりすると、原価が根本的に違うはずなのにナゼなのと思ってしまいます。最大のポイントは、紙では本の所有権が手に入るのに、電子書籍は閲覧権だけしか手に入らないことです。所有権がないと読み終わった本を友人や家族にあげる、ということができない。なによりもサービスが終わったり利用権を止められたら見ることすらできなくなってしまう・・・脱線しました。
普段はiPhone6s Plusを中心に回しているので、PDF本の読書をiPhone6s Plusに移してみようかと思ったこともあります。トライしてみたところ元々のハードカバー本サイズからの縮小表示になるので、6.4インチと5.5インチとでは読みやすさに差がありました。下は同じ本の同じページをXperia Z UltraとiPhone6s Plusに出してみた例です。違いがわかるでしょうか。
真打ちのカーナビ用途はもう手放すのは不可能と思うくらいピッタリです。カーナビ・アプリとして以前はGoogleマップ一択でしたが、昨年後半からはYahoo!カーナビが良くなってきたのでお乗換え。
車備付けのHDDカーナビは年度更新データを入れないかぎり新しい道を案内してくれませんが、スマートフォンのカーナビアプリはネット経由で地図を引っ張ってくるから常に最新データで案内してくれる。一度カーナビ・アプリを使ってからは、ネットから孤立したカーナビは使えない身体になってしまいました。おまけにYahoo!カーナビはオービス警告までしてくれる、というわけです。
ここまでならば、画面が大きいこと以外はどのスマートフォンでも同じでなのですが、Xperia Z Ultraが真打ちなのは下記写真のクレードルがAmazonで見つけたからです。
このクレードルはSONY純正互換のマグネット充電端子がついているだけでなく、載せるだけで左右を固定する機能がついているので、このクレードルに乗せれば充電が自動的に始まり、かなりの横Gを掛けても純正クレードルのように逃げ出されてしまうことがありません。
これをダッシュボードの真ん中に車用両面テープで固定したところ、6.4インチ画面がまるで純正メーカオプションのよう。車に乗ったらクレードルに置いて、降りるときにクレードルから鷲掴みして降りる、と手間いらず。すでにXperiaからはマグネット充電端子が廃止されてしまったので、今後はこういう使い勝手の良いカーナビ用スマートフォンは出てこないのでしょう、残念です。
長くなりました。Nexus5は手に馴染んでキビキビ動くしAndroid OS6も動作して良いのですが、しばらくXperia Z Ultraはやめられそうにありません。
2016年1月25日