クイズ、通話も身に付けて持ち歩くこともできないAndroidってなんでしょう?
答えは「AndroidTV」なのですが・・・AndroidTVという名前はなんとなく聞いたことがあるような、ないような、こういうときは「AndroidTV」とググッてみたらこんな絵のあるページに行き着きました。
あ〜なるほど、真ん中の黒いデバイスね、AppleTVのAndroid版ということだったのか、と思った方が多いと想像しますが、いかがでしょう。
でも、真ん中の3デバイスはバックに入れて持ち歩くことはできますよね。では最終ヒント、上記カットにAndroidTVは何台写っているでしょうか?・・・・答えは5台です。
そう、両側のテレビは真ん中のAndroidTVの画面を映しているのではなく、AndroidTVそのもの、クイズの答えはこのテレビ型AndroidTVです。どうです、55インチとか60インチ、75インチのテレビは間違っても持ち歩きする気にはならないでしょう?
ヒジョーに軽いノリで始まりましたが、ここからは実際にあった話です。ちょっとお付き合いください。
先日、引退して久しい大先輩(70歳代)が都会を離れてご夫婦で隠居暮らしするお宅にお邪魔しました。お宅は某高原にあるログハウス。都会で浮世の仕事をしている人間からすると、俗界とは無縁の天国のようなところで暮らしていらっしゃいます。
自慢のスバルの白いレヴォーグ2.0GT-Sに乗って現れた大先輩は、ご夫婦共にiPhone6使いで、iPhone6でお子さんやお孫さんを写メ&動画撮りしてiPadで見て楽しみと、失礼ながらお歳の割には大変先進的リタイヤ生活をお送りなのです、が。
お邪魔したところ、良いテレビを買ったのだけれど、どうも調子が悪くて上手く使えないし困っているんだ、君ナントカならないかねぇ、と振られたのです。
聞けば、結構なお値段(控えめな言い方でなんと30万円超とか)のSONYの新型4Kテレビをお買いになったのだそうで、家電販売業者が取り付けに来て初めて扱うシリーズだからと地デジやBS/CSの設定に四苦八苦して、設定だけして機能説明とか録画装置とのつなぎ込みもせずに、逃げるように帰ってしまったとのこと。
確かにリモコンの電源スイッチを入れても、「信号が検出できません」とかのメッセージが出て地デジが映らない。
型式を見ると「KJ-55X9300C」。去年(2015年)のSONY最上位シリーズの55インチモデルで4K画面+4Kチューナー内蔵という4K映像、画面横にハイレゾスピーカー内蔵、加えてAndroidTV (Android 5.0) 採用という至り尽くせりテレビ、こんな凄いヤツを触るの初めて。
こういうときはコンセントを抜いて入れ直すとちゃんと映るんだ、とかなのでやってみる。
再起動、真っ黒な画面に4色の玉がクルクル回り、しばらくするとBRAVIAと出てくると思っていたところに、まさかのAndroidという文字。エッこれって普通にAndroidの起動画面じゃないですか。唖然!AndroidTVってこういうことだったのですか。
SONYがBRAVIAブランドのテレビに付加機能としてAndroidを上乗せしたのではなく、Androidのベースの上にBRAVIAブランドのテレビを乗せた、そういうことだったんですね。なるほど、取り付けに来た家電販売業者が逃げるように帰っていった理由もわかった気がしました。あまりに今までのテレビと違っていて面食らってしまったのでしょう。こちらはAndroidと知って、俄然興味が湧いて、ナントカできる気がしてきました。
しかし、なんで地デジが映らないのかが最初の問題です。まずはチャンネルスキャンをすれば良いだけだろうと。どうやるかは、これはテレビじゃなくて4Kフルセグ機能付き巨大Androidタブレットだと思えば取扱説明書など見る必要はありません。Androidお作法に則って地デジ、BS、CSとスイスイ操作していきます。
しかし、地デジだけ電波を拾いません。昨日までは映るほうが多かったというのですが、今はまったく映りません。ん、なんで???
外に出てログハウスの屋根上に立つアンテナの向きも確認しました。アンテナからブースター経由で伸びてくる同軸ケーブルも外れていません。地デジだけダメ、しばし沈思黙考。
ケーブルコネクタ接続不良、これしかない!テレビの後ろからアンテナに向けて、順番に同軸コネクタの結合箇所を外しては再結合させていったところ、壁に取り付けた分波器のところでビンゴ。無事に地デジが見られるようになって、本件は一件落着。
これで終わりかって?ご安心を、まだここは枕です。
このAndroidTVがでかいガジェットだった … to be continued
2016年6月3日